四日間の奇蹟 -映画公開に添えて- | エンタ-れびゅーの日々(Entertainment-Review)

四日間の奇蹟 -映画公開に添えて-

             

著者: 浅倉 卓弥
タイトル: 四日間の奇蹟



東宝配給「四日間の奇蹟」が公開されてから1週間が経ちますね。

ここでは、原作について少々・・・


原作は、様々な書評サイトで評価されており、

「感動した・才能を感じる」というおすすめ派と、

このミステリーがすごい!大賞 受賞なのにミステリーじゃない・

仕掛けが某作品と一緒だ」といったがっかり派に分かれているようです。


前半~中盤の初めまでは、イントロから主人公たちの

背景がつかめてくるまで特段の起伏は無いのですが、

とにかく一気に読ませてくれます

私は物語を読むとき、序盤を苦痛を伴って読み進めることが多いので

この点が星5つ☆☆☆☆☆です。

あたかもノンフィクションであるかのような描写・時間の流れと、

時折もりこまれる過去エピソードのバランスが自分好みですらすらと読んでしまいます。

行間をよませる文章はあまり無く、おしゃべりな登場人物を配置して

背景を説明させることが多いのですが、これが意図的なものだとしたら

作者の素晴らしいアイデアと思います。

(おしゃべりな登場人物の存在を批判される方も多いですが、理系脳の私には絶妙のバランスでした)


中盤以降に物語は急展開を見せていくのですが、

中盤までに誰に感情移入していったかで受け取る印象が

随分異なるのではないでしょうか。

群像作品ととらえていれば何てことはないのかも知れませんが、

登場人物たちが「事件」を機にめまぐるしい動きをみせていくので

読み手が中心に添えていた人物が誰かによって

"もどかしかったり"、"考えさせられたり"、"ただただ祈り(・・?)"

などいろんな見方ができると思います。



誰かに移入して読み進めていくか - 敬輔・千織・真理子・・・・

あなたにとっての4日間は誰と一緒に過ごした時間でしたか?

(評価:☆☆☆)




 [コミック]

著者: 浅倉 卓弥, 瓜生 花子
タイトル: WonderLand COMICS 四日間の奇蹟


[映画関連]
 
著者: NoData
タイトル: 四日間の奇蹟―ビジュアルストーリーブック


 
著者: 浅倉 卓弥
タイトル: 『四日間の奇蹟』ピアノ名曲集 「時の踊り」(CD付き)


[映画関連音楽]
 
アーティスト: 加羽沢美濃, サントラ
タイトル: 四日間の奇蹟 オリジナルサウンドトラック